フィンランド 北欧コラム

コーヒー休憩は義務?フィンランドのコーヒータイム「カハヴィタウコ」とは?

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幸福度が高い国として知られているフィンランド
その理由には、これから紹介するフィンランドの文化が関係しています。

フィンランドでは、快適に毎日を過ごすためのコーヒータイムを数回取り入れる習慣があります。
コーヒーは家族や友人と過ごす時間、自分と向き合う時間を大切にしている北欧の人々にとって欠かせない飲み物でした。

Asuta
今回は、フィンランド人がコーヒーを好むようになった理由や、コーヒーブレイクのための法律まで詳しくご紹介していきます。

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フィンランドのコーヒー事情

フィンランドの生活では、どんなシーンでもコーヒーが登場します。
そこには長い歴史が関係していることが分かりました。

フィンランドのコーヒー消費量は世界トップクラス

コーヒー文化が深く根付いているフィンランドは、世界で最もコーヒーを飲む国として知られています。
その量はなんと1人当たり年間10kgとのこと。
その数字からフィンランド人にとって、コーヒーは生活に深く結びついている飲み物であることが分かります。

コーヒーが登場するシーンにはこんなものがあります。

■職場や学校の休憩時間
■誰かのお宅にお邪魔しておもてなしを受けるとき
■上司や同僚と交流を深めたいとき、冠婚葬祭や投票所など
Asuta
1人でゆっくり過ごす時間にもコーヒーをお供にします。

フィンランドのコーヒーカルチャー

フィンランドでは「ノルディック・ロースト」(北欧風焙煎)とも言われる浅煎りで酸味のある良質な豆が好まれているのが特徴です。

10年前からスペシャルティコーヒーといったカルチャーが浸透していき、コーヒー豆の味わいや香りの他に、品質や生産者、栽培場所などこだわりのある豆を選ぶ人が増えていきました。

また、フィンランドではドリップ式コーヒーで淹れることが定番になっていて、今では自分の家でも選び抜いた良質な豆を挽いて飲む人が多いようです。

フィンランド人がコーヒーをたくさん飲むのはなぜ?

フィンランド人がコーヒーをたくさん飲むことには、3つの理由があります。

1つ目は、フィンランドの気候です。

フィンランドは北欧諸国の中の1つであり、寒い冬が長く続くのが特徴です。そのためコーヒーを飲んで体を温める習慣がついたと言われています。

2つ目は、フィンランドの綺麗な水資源です。

北欧は自然が豊かであり、透明度の高い水も流れています。
そんな良質な水で作られた美味しいコーヒーは多くの人に好まれるようになりました。

そして、3つ目の理由にはフィンランドの歴史が関係しています。

スウェーデンとロシアの支配下にありながら、1917年にフィンランドは独立を果たしました。
しかし、国を立て直すために重労働となり、活力のためのコーヒーが必要になったと言います。

フィンランドとコーヒーは戦後から今日まで、長く密接な関係にありました。

カハヴィタウコ(kahvitauko)とは

フィンランドには「カハヴィタウコ(kahvitauko)」という言葉があります。
フィンランド語でカハヴィ(kahvi)はコーヒー、タウコ(tauko)は時間という意味です。

フィンランド人は、このカハヴィタウコを日常の中で何度も取り入れることが当たり前の文化を持っています。

1日に3杯は口にする人がほとんどで、9杯飲むことが習慣になっている人もいるんだとか。

日本では飲みすぎなんて言われそうな量ですが、フィンランド人にとってはコーヒー休憩の時間こそ毎日を過ごす糧になると言います。

ちなみに、フィンランドでは消費率の80%が浅煎りを好む人たちだそう。

日本には浅煎りから深煎りまで様々なコーヒーがありますが、フィンランドでは1日にたくさん飲めるようにスッキリとした味わいのコーヒーを好む人がほとんどです。

そのお供には、北欧のおやつの定番であるシナモンロールやケーキを食べることもあります。

コーヒー休憩は義務?

コーヒーを飲むための環境や時間を作ることは、フィンランド人にとって欠かせない習慣です。

そこには生活を豊かにするためのある法律がありました。

コーヒー休憩は労働者の権利だった

フィンランドでは、仕事中にコーヒー休憩をとる光景がよく見られます。

この光景は日本でも見ることが多いのですが、驚きなのは仕事中のコーヒー休憩を設けることが労働者の権利として法律化されていることです。

業界によって休憩時間や休憩頻度は異なりますが、10〜15分のコーヒー休憩を設けているところが多いようです。
よって、フィンランドのコーヒー消費量が世界トップクラスであることも理解できますね。

気になるコーヒー休憩の回数は、労働時間によって変わってきます。

「労働時間が4時間以下であればコーヒー休憩はなし」
「4〜6時間労働であればコーヒー休憩は1回」
「6時間以上であればコーヒー休憩は2回」

といった条件が定められています。

とある工事現場では、1日に12時間働くこともあるためコーヒー休憩は5〜6回なんてこともあるそう。
そしてこちらでも軽食とともにコーヒー休憩を取っていました。

この法律は決して強制ではなく、各々好きな時間に休んだり、休憩を取らない人もいます。

フィンランドではこんな文化が日常に根付いていて、仕事の効率UPに必要な時間となっています。

また、フィンランドのオフィスには無料のコーヒーマシンがあったり、コーヒーを楽しむための休憩ルームがある会社も。

リラックスした空間を作ることで同僚とのコミュニケーションが弾んだり、アイデアが生まれるなど、オフィスコーヒーはフィンランド人の働き方を支えています。

コーヒー休憩が大切にされているのは国民性も関係している?

フィンランド人はシャイな国民性で、親しくなるには時間がかかると言います。

そこでコーヒーを片手に時間を共有してコミュニケーションを取ることで、信頼関係を築いているそうです。
フィンランド人にとって、コーヒー休憩は人との繋がりを感じるためのツールとも言えますね。

そして、フィンランド人は時間の過ごし方を何よりも大切にします。
仕事とプライベートにメリハリをつけるためのコーヒー休憩は、忙しい毎日からホッとする時間の切り替えに役立っています。

フィンランドは幸福度トップクラスでもありますが、コーヒー休憩の時間もまた、フィンランド人の幸福度を高めている理由の1つとなっているのでしょう。

まとめ

今回は、フィンランドのコーヒー事情についてご紹介していきました。

コーヒー消費量が世界トップクラスの国には、ある3つの理由が関係しています。
フィンランドのコーヒー文化を知ることで日常を豊かに過ごすヒントを得られるでしょう。

Asuta
慌ただしい現代だからこそ、家族や友人と過ごすとき、そして自分と向き合うときに、コーヒー休憩の時間をぜひ参考にしてみてください。

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