スウェーデンといえば、思い浮かべるのが、IKEA(イケア)やノーベル賞、オーロラなどですよね。
行ったことがない人にとっては、漠然と北欧にある、社会福祉が整った美しい国というイメージを持っているのではないでしょうか?
スウェーデンはスカンジナビア半島にあり、ノルウェーとフィンランドに挟まれた北欧最大の国です。
森と湖の国ともしばしば称され、美しい景色が広がる自然豊かな国。
意外と知られていないのが、スウェーデンが王様のいる王国だということです。
スウェーデンの基本情報
まずは、スウェーデンの基本情報を見ていきましょう。
スウェーデンの基本情報
- 正式国名:スウェーデン王国
- 人口:約1,022万人(2018年11月,スウェーデン統計庁)
- 面積:約45万平方キロメートル(日本の約1.2倍)
- 首都:ストックホルム
- 公用語:スウェーデン語
- 宗教:福音ルーテル派が多数
- 政治体制:立憲君主制
- 元首:カール16世グスタフ国王(1973年9月即位)
- 国花:ドイツスズラン
参考)外務省「スウェーデン基礎データ」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/sweden/data.html
スウェーデンの国旗
スウェーデンの国旗は、IKEAのブランドカラーにもなっているあざやかな青地に、黄色のスカンジナビアクロスが描かれています。
クロスの交点がやや左寄りになっていて、色は違いますが、デンマークの国旗をモデルにしていると言われています。
青は王朝の紋章に使われている色で、12世紀半ばのフィンランドとの闘いの直前に、当時の元首であるエーリク王が青空を金の十字が横切るのを見たという伝説に由来しています。
青は澄んだ青空、黄色は国教のキリスト教を意味すると同時に、自由と独立を表しています。
世界屈指の高福祉社会の国
スウェーデンは、福祉が充実していて国民が暮らしやすいことでも知られています。
その分消費税は25%と、日本に比べると高いものの、きちんと国民に還元されているのです。
例えば、出産費用や大学までの学費が無料だったり、育児休暇は480日も取得することができます。
20歳までと、85歳以上は医療費も無料で、子供が16歳になるまでは児童手当と両親手当も国から支給されます。
スウェーデンの歴史
スウェーデンの魅力を知るのに、歴史を無視することはできません。
一体どのような歴史を経て、現在の美しい国、文化が生まれたのでしょうか。
スウェーデンの誕生
スウェーデンという国の誕生は、10世紀頃にスカンジナビア半島東部のノルマン人が建国したと言われています。
11世紀頃にはキリスト教が普及し、12世紀にはフィン人の居住地であったフィンランド地方を併合した時代もありました。
13世紀には法整備も進み、現在も首都であるストックホルムが首都として制定されました。
独立国家へ
14世紀になると、実質的なデンマークの支配下に置かれるように。
15世紀頃には、独立を目指す運動も起こりましたが、デンマークの軍隊に抑えられてしまいます。
ようやく独立が実現したのが1523年のグスタフ・ヴァーサの反乱です。
同年、グスタフ・ヴァーサは国王になり、現在のスウェーデンの基礎ができました。
スウェーデンの戦国時代!?
16世紀になり、ドイツでは宗教改革が始まり、これにもスウェーデンは大きく影響を受けることになりました、1618年にはドイツで三十年戦争が起こり、1630年にはスウェーデンが介入、ドイツへ侵攻します。
この三十年戦争後、スウェーデンはバルト帝国と呼ばれる大国となりました。
18世紀には北方戦争でロシアに敗れます。
その後のナポレオン戦争でも、ロシアと戦い、大敗してフィンランドを失うことになりました。
以降も、20世紀までは世界大戦などもあり、実質スウェーデンでは長い戦国時代になったと言えます。
ヴァイキングとの歴史も
スウェーデンの歴史で避けて通れないのがヴァイキングの存在です。
他の北欧諸国同様、スウェーデンにも長いバイキングとの戦いの歴史がありました。
ストックホルムの武器博物館では、バイキング時代からのスウェーデンの軍隊と武器の歴史を学ぶことができます。
今も残るヴァイキング文化としては、ユネスコ世界遺産に登録されているビルカとホーヴゴーデンが有名で、ヴァイキングの集落や暮らしの足跡を見ることができます。
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スウェーデンへの行き方
日本との時差は日本の方が早く、冬は-8時間、夏は-7時間でした。しかし、ヨーロッパのサマータイムが廃止になることが決まっていて、2022年から正式に廃止の見込みと言われています。
スウェーデンへは日本からの直行便はなく、ヨーロッパ内の都市を経由する必要があります。
早く行きたいならフィンランド経由がおすすめ。
比較的航空券の料金は往復30万前後と高めですが、飛行時間が一番短いのがフィンランド経由のルートです。
成田、名古屋、関西空港からフィンランドの首都ヘルシンキまで毎日直行便があり、日本からヘルシンキまではおよそ10時間、ヘルシンキからスウェーデンまでは1時間弱で到着します。
費用を抑えたい場合は、エクスペディアでの予約がおすすめです。
所要時間は乗り継ぎ1回で20時間ほどになりますが、往復航空券の相場は大体20万円前後、ホテルとの同時予約で大幅な割引などの特典がありますので、「時間がかかっても良いから航空券を安くして良いホテルに泊まりたい」「お得に旅行がしたい」という場合はエクスペディアで予約するのが良いでしょう。
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日本人とも共通点が多いスウェーデンの国民性
スウェーデンは、時にヨーロッパの日本と呼ばれることもあるくらい、実は日本人との共通点が多くあります。
そのため、日本人がスウェーデンに行っても馴染みやすく、抵抗なく居心地の良い国なのです。
大声で話したり、オーバーなボディランゲージはNG
この点は日本人とよく似ているところです。
スウェーデン人は、大げさなボディランゲージを好みません。大声で会話をしたり、騒いだりすることもよく思わない傾向にあります。
さらに日本人に感覚が似ているのが、以心伝心、相手の言葉や意味を察するという文化があります
。会話が途切れて沈黙があっても、それほど気にすることではありません。
個人主義だけど協調性と節度を重んじる
スウェーデン人は、意外と控えめで、節度や協調性を大切にします。
和を重んじる日本人とよく似ていて、几帳面でまじめで我慢強さもあります。
人見知りでシャイな人も多いですが、一度打ち解けると年齢や性別に関係なくフレンドリーに接してくれるのもスウェーデン人の国民性です。
日本人が集団主義であるのに対し、スウェーデン人は個人主義なのは日本人と少し違うところです。
個人主義と言っても、自分勝手に行動するということではなく、個人を尊重するという考えがスウェーデンでは一般的です。
男女平等の文化も根付いているので、男女によっての役割は決められておらず、どちらも同じ作業、仕事をする権利があると考えられています。
平等だから女性も活躍できる社会
男女に関係なく、全ての人が平等であるという考え方と、個人を尊重する考え方が基本にあるため、女性の就業率が高いのもスウェーデンの特徴です。
OECDの統計によると、スウェーデンでの女性の就業率は80%を超えており、女性の議員の比率も45%と、日本に比べるとかなり多いことがわかります。
育児の社会保障が充実していることも、女性が活躍しやすい社会を形成する大きな要素と言えます。
まとめ
知れば知るほど、行ってみたくなるスウェーデン。
美しい景色やフレンドリーな国民性はもちろん、世界遺産やグルメまで、行く人全てを魅了する魅力がある国ですね。
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