「ヨーロッパ風のすてきなおうちに住みたい!」と、憧れを持っている人も多いのではないでしょうか。
家の外観を南欧風や北欧風にしたり、インテリアに取り入れたりすることで、おうちにいながら海外気分を楽しめますよね。
今回は、南欧風と北欧風のインテリアについて解説します。
南欧とは
南欧とは、ヨーロッパ南部に位置する国の総称。
イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、バチカン市国などが該当します。
温暖な地中海性気候で、一年を通して気温が高め。
夏は暑く、冬は温暖で雨が多いという特徴があります。
また、日照時間も長く、スペインでは春〜夏の日照時間が夜の8時、9時になることもあります。
そんな南欧に住む人々は、どのような性質を持っているのでしょうか。
スペインの人々は情熱的で自由奔放な傾向があります。
また、午後2時から2時間ほど、シエスタ(昼寝)の時間を取るのも特徴的です。
イタリアの人々は陽気でパーティ好き、マイペースな人が多いとされています。
ギリシャの人々はおおらかで、感情表現がゆたかという傾向があります。
時間にもおおらかなので、日本人から見ると時にルーズに感じることもあるかもしれません。
北欧とは
北欧とは、ヨーロッパ北部に位置する国の総称です。
フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、アイスランドなどが該当します。
北欧の気温は、一年を通して寒冷です。
冬は雪が多く降り、フィンランドの北部や東部では最高90cmまで積雪することもあります。
冬は日照時間が短く、夏は白夜になり24時間明るくなる地域もあります。
そんな北欧には、自然を愛し尊重する文化があります。
北欧の人々は自然を満喫するため、アウトドアや屋外でのスポーツを楽しむ人も多いです。
家でゆったりとすごすのも好む傾向にあり、コーヒーやお茶とお菓子でのんびりとすごす時間を表すフィーカは、日本でも有名です。
南欧風と北欧風のインテリアの違いは?
インテリアをヨーロッパ風にしたいとき、南欧風にしようか北欧風にしようか、迷ってしまいますよね。
南欧風と北欧風のインテリアの特徴を解説しますので、ぜひ参考にしておうちのインテリアに取り入れてみてください。
南欧風のインテリア
南欧風のインテリアを、スペインを例に解説します。
スペイン風の内装は、ホワイト・テラコッタ・ブラックの色の組み合わせが特徴的です。
特に壁の白は、スタッコ壁という白の装飾、漆喰がほどこされた壁の色合いから来ています。
壁にはアーチのあるアルコーブ(壁をへこませたスペース)をほどこし、家の中に曲線を取り入れるのもスペイン風です。
南欧風家具の特徴は、アイアン素材が使用されていることです。
階段の手すりや椅子・テーブルの脚、照明器具、鏡などにアイアン素材を用いることで南欧風の雰囲気になります。
ホワイト・テラコッタ・ブラックの色味の室内に、絵つきのタイルをワンポイントに飾ると南欧らしさがぐっとアップします。
階段の蹴り込み板や壁の飾りにカラフルなタイルを用いることで、家の中が明るくなり南欧らしさを感じられるでしょう。
全体的に風通しの良い家の造りにすることも、南欧風インテリアの特徴です。
北欧風のインテリア
北欧風のインテリアを、フィンランドを例に解説します。
フィンランド風のインテリアは、全体的に優しい色の家具で統一されているのが特徴です。
ベージュやホワイト、ライトグレーを使い、差し色も派手すぎないカラーにするのがおすすめです。
スウェーデンの家具は、鮮やかな色が使用されていることもあります。
全体的にナチュラルなテイストの色味にして、ワンポイントで差し色を取り入れてみましょう。
マリメッコやイッタラなど、北欧の有名ブランドのインテリアを取り入れるのも、北欧らしいインテリアづくりにおすすめです。
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南欧風と北欧風の家の外観の違いは?
家の外観は、南欧風と北欧風でどのような違いがあるのでしょうか。
家の外壁を変えるなら
南欧風の家の外観
南欧風の家の外観で特徴的なのは、壁や屋根に明るい色が使われていることです。
壁は白や淡い色、屋根は赤やオレンジといった明るい色が特徴的です。
これは、太陽の光を反射して、室内温度が上がりすぎるのを防ぐという工夫からきています。
また、室内のインテリア同様、家の外観の装飾にもアイアン素材が使われているのも特徴的。
妻飾りや手すり、フラワーボックスなどにアイアン素材を使うことで、南欧風の雰囲気になります。
ドアや門をアーチ状にして曲線を取り入れたり、アプローチや外構にレンガや石素材を取り入れるのも、南欧風の外観の特徴です。
庭でオリーブやゼラニウムなど、南欧の植物を育てるのもおすすめです。
明るい色合いの外観に植物がアクセントになって、南欧のからりとした空気を感じられるかもしれませんね。
北欧風の家の外観
北欧風の家は、積雪対策のために勾配が急な三角屋根にしているのが特徴です。
マンサード(腰折れ屋根)という、角のついた屋根を用いている場合もあります。
外観はシンプルで、落ち着いた色合いをしています。
伝統的なスウェーデンの家は赤と白のコントラストが効いていますが、現代では青やグレーなど落ち着いた色が多め。青×白のツートンカラーにしていることもあります。
外観は装飾が多くなく、すっきりとしたシンプルなデザインであることが多いです。
切妻と屋根をつなぐような装飾があるのが特徴的で、ゲーブル・ペディメントと呼ばれています。
色は白であることが多く、南欧風のアイアンの妻飾りとはまた違った雰囲気なのが面白いですね。
まとめ
南欧風インテリアには、アーチや曲線のついた飾りなど、アール・ヌーヴォーな雰囲気を取り入れるのがおすすめです。
アイアン素材の家具や雑貨、カラフルなタイルなども取り入れると南欧風になります。
北欧風インテリアには、木材やコットン、リネンといった自然素材のものを多く取り入れるのがおすすめです。
白やライトグレーなどの優しい色合いをメインにして、差し色も派手すぎない色にすると北欧風のインテリアになります。
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