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北欧の森の王様ヘラジカに会いに行こう!出会える場所3選

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大自然が広がる北欧の国々には、たくさんの野生動物が生息しています。ヘラジカもそのひとつ。

北欧の森の王様とも言われる、大きな鹿です。森で出会えたら、その優雅な姿に思わず見惚れてしまうでしょう。

Asuta
今回は、ヘラジカの特徴や出会える場所をご紹介します。

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そもそもヘラジカってどんな動物?

ヘラジカとは、シカ科最大の動物で、主に北欧諸国やロシア、アメリカ北部などの寒い地域に生息しています。

北米では「ムース」という名称で知られており、ヨーロッパでは「エルク」とも呼ばれています。

北欧での呼び方も各国の言葉でさまざま。

スウェーデン語では「エリィ」、フィンランド語では「ヒルビ」、ノルウェー語やデンマーク語では「エルグ」と呼ばれています。

ヘラジカの特徴

ヘラジカは世界最大の鹿ですが、どんな鹿なのでしょうか?

その特徴や大きさ、習性などを詳しく見てみましょう。

ヘラジカの最大の特徴はその大きさ

ヘラジカの最大の特徴は、その大きさです。

全世界に鹿は40種類ほど存在していますが、ヘラジカはその中で最も大きく、シカ科ヘラジカ属を本種のみで形成しています。

日本語では別名「オオジカ」とも呼ばれ、ギネス世界記録にも世界最大の鹿として記録されています。

陸上生物の中でも最も大きい動物なだけに、ヘラジカと衝突する車の事故などがしばしばニュースになることも。

Asuta
特に市街地から離れた郊外での運転には注意が必要です。

ヘラジカの体長は、2.4~3.1メートルにも及び、体重は小さいもので200キログラム、大きいものだと800キログラムにもなります。

ヘラジカは、ユーラシア大陸から北米にかけての広い範囲に生息していることから、大きさは地域や個体によって異なります。

中でも最も大きなものは、ヘラジカの亜種でアラスカに生息しているアラスカヘラジカです。
ギネス世界記録に記録されているもので過去に確認されてきた最も大きなヘラジカの個体もアラスカヘラジカでした。

その個体は、1897年にカナダのユーコン準州で確認され、体重は推定820キログラム前後にもなり、肩高は2.34メートルと言われています。

サッカーのゴールポストの高さが2.44メートルであることを考えると、かなり大きいことがイメージできるでしょう。

アラスカヘラジカに次いで大きいと考えられている亜種には、シベリアやカムチャッカ半島に生息するチュクチヘラジカという種類があります。

体重はおよそ500~725キログラム、肩高は2.15メートルほどの種類で、ユーラシア大陸に生息するヘラジカの中では最大の種類です。

塩が好物?

(出典:edmonton.ctvnews.ca

ヘラジカが生息する地域では、ヘラジカが車を舐めている様子がしばしば見られます。

なぜヘラジカが車を舐めているのかというと、これは、車についている塩を舐めているのです。

塩分はヘラジカにとってごちそうであり、他の全ての動物が生きていく上で必要な栄養分でもあります。

ヘラジカが生息する寒冷な地域では塩はとても貴重なもので、特に草食動物にとって摂取しづらい栄養分です。

その理由は、植物にとって塩分が有害であるため排出されやすく、ヘラジカが食糧とする植物に塩があまり含まれていないことが挙げられます。

車についている塩以外にも、ヘラジカは常に塩を求めてさまよっています。

例えば、夏であれば塩分が豊富な水草を大量に食べ、高濃度のミネラルを含む湿った泥地で塩分を摂取するのです。

しかし、冬になるとそれらの自然界に存在する場所は雪に埋もれてしまいます。

そこで、冬には凍結防止剤として道路に撒かれる塩が水しぶきとなって車に付着するため、その塩分を求めてやって来るのです。

角は毎年生え変わる

ヘラジカのオスは、大きく立派な角を持っています。

角は春に生え始め、どんどん大きくなっていき、3ヶ月ほどで1.5メートルにも成長するのです。

角の成長過程では、フェルトのような外皮に覆われており、1日に1センチメートルほど伸びることもあります。

夏になると、成長のスピードがだんだんと落ちていき、角は少しずつ硬くなっていきます。

秋になると、成長しきった強度のある角でメスを巡って他のオスと戦います。

そして、冬になると大きく育った角が剥落するという、不思議なサイクルで毎年生え変わっていくのです。

ヘラジカは日本にいる?

約2万~3万年ほど前には、日本にもヘラジカがいたと考えられています。

実際、過去には長野県の野尻湖で4万年前のヘラジカと思われる化石が発掘されたことがありました。

その他にも、岩手県、神奈川県、岐阜県でも約2万年前のものと思われるヘラジカの化石が見つかっています。

しかし、現在野生のヘラジカは日本には存在しないとされています。

国内の一部の動物園でヘラジカが飼育されていたこともありますが、さまざまな条約や原産国の事情もあり、ヘラジカの輸入は難しく、現在では国内で見ることができません。

ヘラジカに会える場所4つ

ヘラジカはユーラシア大陸から北米までの広い範囲に生息していますが、どこでヘラジカに会えるのでしょうか?

北欧には大自然が広がる国立公園や自然保護区なども多くあり、さまざまな場所でヘラジカに出会える可能性があります。ヘラジカのウォッチングツアーなども開催されており、旅行者に人気です。

Asuta
世界のヘラジカに会える場所をいくつかご紹介します。

アビスコ国立公園(スウェーデン)

(出典:visitsmaland.se

スウェーデンの北極圏にあるラップランドに位置するアビスコ国立公園でヘラジカを見ることができます。

雄大なフィヨルドや山々、壮大な滝やどこまでも広がるような森など、手つかずの大自然が広がる国立公園です。

ハイキングやノルディックスキーでも有名な場所で、この地域には数多くの野生のヘラジカが生息しています。

ロヴァニエミ(フィンランド)

(出典:visitrovaniemi.fi

サンタクロースが住む町として有名な、フィンランドの北極圏、ラップランドにあるロヴァニエミでもヘラジカを見ることができます。

ヘラジカはフィンランド全土に生息していますが、ここでは野生のヘラジカを観察するムースサファリと呼ばれるアクティビティが人気です。

ヘラジカの生息地に詳しい経験豊富なガイドとともに、ロヴァニエミの雄大な大自然の中をヘラジカを探しながら旅するツアーです。

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ボーデ(ノルウェー)

(出典:outdoyo.com

ノルウェーにもヘラジカが生息しています。

中でもヘラジカに出会う場所としておすすめなのが、ノルウェー北部にあるボーデという地域です。

首都のオスロから北に800キロメートルほどの位置にある街で、ここでもムースサファリに参加でき、間近でヘラジカに出会える体験ができます。

 

まとめ

今回は主に北欧でヘラジカに出会える場所をご紹介しましたが、他のヨーロッパ諸国、アメリカ北部、アラスカ、カナダ、ロシアなどでもヘラジカを見ることができます。

大自然の中を優雅にあるくヘラジカの姿は、まさに森の王様という呼び名にふさわしく神々しい姿です。

Asuta
北欧を旅したら、ぜひヘラジカに会いに出かけてみてください。

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