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【アイスランドの羊】ラム肉のお味は?特徴や美味しい食べ方を紹介!

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アイスランドの特産品と言えば、タラやロブスターなどの魚介やライ麦パン、スキール(ヨーグルトに似た乳製品)が有名です。

そして、忘れてはならないのがアイスランドラム。

柔らかい肉質と甘みをもつアイスランドラムは、アイスランドで古くから飼育されているアイスランドシープの子羊です

この記事ではアイスランドラムについて、歴史や飼育方法、肉や羊毛の特徴について解説します。

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アイスランドラムに関するTips

アイスランドの牧羊を舞台にした映画、『LAMB(ラム)』が2022年9月日本で公開されました。

アイスランドの夫婦が飼育している羊から生まれた1匹の子羊をめぐる物語で、カンヌ国際映画祭の「ある視点部門」でPrize of Originalityを受賞しています。 アイスランドの広大な自然と牧羊の様子を知ることのできるこの作品を、ぜひ一度鑑賞してみてください。

映画『LAMB』公式サイト

アイスランドラムとは

アイスランドラム(アイスランドシープ)は9世紀〜10世紀ごろのアイスランド開拓期に、ヴァイキングによって持ち込まれた羊です。

他の品種と交配をしておらず、アイスランドシープのみの血統を1200年以上維持しています

かつて他品種と交配しようとしましたが、病気になってしまう羊が多く、うまくいきませんでした。
いまでも血統は厳重に管理されており、アイスランドに他の羊を輸入することは禁じられています

アイスランドシープはアイスランドの古代種であり世界最古の家畜用羊として、昔ながらの方法で飼育されています。

アイスランドシープのうち、生後4ヶ月〜5ヶ月ごろの若い羊のみが、アイスランドラムとして世界中に出荷されているのです。

アイスランドの羊はどのように育てられる?

アイスランドシープの子羊は毎年5月ごろに生まれ、自然の中で放牧されて育ちます。

野生の植物やハーブ、花、ベリーの実などを食べ、アイスランドのきれいな水を飲んで大きくなるのです。

人工的な穀物や飼料、ホルモン剤などは使いません。
アイスランドの自然がもたらすきれいな水と空気、植物に囲まれてのびのびと育ちます。

ココがポイント

アイスランドシープは冒険心が強いので、柵のない広大な自然の中で放し飼いされているのは羊にとってもストレスの少ない環境だと言えるでしょう。

アイスランドは気候が厳しいため、病気や寄生虫が発生しにくいので農薬を使いません。
遺伝子組み換えの飼料も禁止されています。

古代からの血統を守り、農薬や人工的な飼料を口にしないアイスランドシープは、「欧州で最も純粋でクリーン」と称されるほど安全性が高い羊と言われています。

アイスランドラムの特徴

アイスランドラムは、その肉の旨味から食用として愛されているだけでなく、羊毛も重宝されています。

肉や羊毛が高く評価されているアイスランドラムについて、その特徴を解説します。

アイスランドラムの肉質・味わい

アイスランドラムの肉は、繊細で柔らかく、噛み切りやすい肉質が特徴です。
臭みが少なく、引き締まった赤身と脂の甘みを感じられます。

アイスランドラムが柔らかく臭みの少ない肉質なのは、栄養のある野生植物やハーブ、ベリーなどを食べて育つからだとされています。

これらは、必須アミノ酸と不飽和脂肪酸が多く、血液をサラサラにする効果があるとされています。
また、ビタミンが豊富に含まれているのも特徴です。

アイスランドシープの羊毛も人気

アイスランドシープは、肉だけでなく羊毛も重宝されています。

アイスランドシープから取れた羊毛でできた毛糸はロピ(Lopi)と言い、以下のような種類があります。

ロピ(Lopi)

・アラフォスロピ(Álafosslopi)
・レットロピ(Léttlopi)
・プラタロピ(Plötulopi)
・バルキーロピ(Bulky Lopi)
・アインバンド(Einband)
・ホスバンド(Hosuband)

アイスランドシープの羊毛から作られたウールは軽さや暖かさ、撥水性などがすぐれており、手袋やセーターなどに加工されています。

アイスランドウールで編まれたセーターは、首から肩周辺が丸く編まれている丸ヨークというデザインが特徴的です。

Asuta
アイスランドウール製品はお土産としても人気なので、アイスランドを訪れた際は購入してみてはいかがでしょうか。

アイスランドラムの美味しい食べ方

アイスランドラムは、グリルや煮込みなど、さまざまな方法で味わうことができます。

ラムレッグブロックやラムチョップはフライパンでローストし、グリル野菜と合わせて味わいます。
ハーブと合わせたり、仕上げにレモンをかけるのもおすすめです。

ラムチョップを焼く際は、側面を1分ほど焼いた後に表面を数分ほど焼き、アルミホイルに包んで休ませるのがポイントです。

アイスランドラムはグリル以外にも、ジンギスカンのように、バーベキューや焼肉としても楽しめます。
カレーやシチュー、トマト煮などの煮込み料理に用いるのもおすすめです。

日本では、以下のお店でアイスランドラムを取り扱っています。ぜひチェックしてみてください。

アイスランドラム協会 日本事務所 プラチナパートナー:食べられるお店

アイスランドラム料理をお酒と合わせるなら、ウイスキーや赤ワインが適しています。Brennivin(ブレニヴィン)というアイスランドの地酒があるので、アイスランドラム料理と合わせることで現地にいるような気分が味わえるかもしれませんね。


(出典:Wikimedia

まとめ

アイスランドラムは、約1200年前から血統を守り続けてきた古代種の羊です。

自然の中でのびのびと放牧されて育ち、野生の植物やベリーなどを食べて育ちます。

アイスランドラムの肉質は、甘みと柔らかさ、臭みの少なさなどが特徴的。
人工飼料やホルモン剤を使わず、口にする植物にも農薬を使っていないこともあり、欧州で一番クリーンな羊とも称されています。

アイスランドシープは肉だけでなく、暖かさや撥水性にすぐれた羊毛も高く評価されています。
アイスランドを訪れた際は、アイスランドシープのウールニット製品をぜひ購入してみてください。

グリルや焼肉、シチューなど、さまざまな方法で味わえるアイスランドラムは、日本に輸入される食肉の中でたったの1%ほどだと言われています。

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日本ではレアな食材なので、食べる機会があったらぜひ挑戦して、アイスランドの豊かな自然で育った羊肉を味わってみてください。

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