スウェーデン 北欧コラム

幸せを運ぶ?スウェーデンのダーラナホースとは

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可愛らしい北欧アイテムやスタイリッシュな家具が有名なスウェーデン。
小物一つで彩りを与えてくれる北欧雑貨は、日本に限らず世界中で人気があります。

その中で、豊富なカラーバリエーションと美しい模様が特徴的な「ダーラナホース」はご存知でしょうか。
北欧雑貨が好きな人にとっては、馴染みのある雑貨の一つだと思います。

今回は、そんな可愛らしいダーラナホースについて、ご紹介していきます。
ぜひお気に入りの一品を探してみてください!

ダーラナホースとは?

ダーラナホースの意味

ダーラナホースとは、職人によって一つ一つ丁寧に作られた木彫りの馬のことでスウェーデンの伝統的な工芸品です。

ダーラナホースは、「幸運を運ぶ馬」と呼ばれており、旅行者にはお土産の定番として人気のようです。
日本では、「ダーラナホース」と呼ばれていますが、スウェーデンでは、「ダーラヘスト」と呼ばれています。

ダーラナホースの故郷

では、ダーラナホースはどこから誕生したのでしょうか。
ダーラナホースは、「ダーラナ地方の馬」と直訳します。

ダーラナ地方は、スウェーデンの首都・ストックホルムから車で3時間ほどにある、森と湖に囲まれた自然溢れる豊かなエリアです。
現地の人たちは、ダーラナ地方を「スウェーデンの心」と表します。

この地方の最大の特徴は、スウェーデン古来の古き良き風景が残っているという点です。
現在も、ダーラナ地方にはいくつかの工房が残っており、職人によって一つ一つ手作業で作られています。

ダーラナホースの歴史

ダーラナホースのルーツには、北欧の気候が関係していました。馬は、現地の人々にとって深い関係であったことが分かります。

ダーラナホースのルーツ

ダーラナホースは元々、子どもたちの遊び道具として存在していました。

およそ400年前、林業が盛んであったスウェーデンでは、山や林の木を伐りだす木こりとして働く人が多くいました。
木こりがダーラナホースを手彫りしたのは、仕事後の暇つぶしのためだったと言われています。

スウェーデンはその土地柄から冬の日照時間が短くなるため、仕事を早めに切り上げます。そこで、時間を持て余した木こりたちは、残った材木で手彫りの馬を作るようになったのです。
次第に、子どもたちの遊び道具として親しまれるようになりました。

馬が選ばれた理由

では、様々な動物がいるにも関わらず、馬が人気になったのはなぜなのでしょうか。

スウェーデンでは、馬は「神聖な動物」と言われてきました。
馬は、当時の人々にとって生活になくてはならない存在であり、冬は山で切った木材を運び、夏は農地を耕すなど重要な役割を担っていました。

また、馬は一年中、人々の移動手段としても活躍していました。
馬は、彼らの日常に密接に関わっており、数多くの馬が彫られたのも自然なことだったのでしょう。
貧しい木こりたちが馬を持つことは難しく、憧れの気持ちから掘り出されていたことも理由に上げられます。

巨大なダーラナホース像の登場

当初、子どもたちの遊び道具だったダーラナホースは、次第に農作物の行商と一緒に商品として売り渡っていきます。
19世紀になると、無塗装のダーラナホースから、メジャーな赤色で塗装されるダーラナホースへと変化し、生活を支える工芸品として発展していきました。

ダーラナホースが世界的に有名になったのは、1939年に開催された「ニューヨーク万国博覧会」と言われています。
そこで、巨大なダーラナホース像が紹介されたことによって、世界中から注目を浴びました。

そして、「幸運を運ぶ馬」として人々に親しまれるようになり、「ダーラナ地方の工芸品」から「スウェーデンのシンボル」として世界的に評価されるようになりました。

ダーラナホースの種類

赤色がメジャーなダーラナホースですが、その他にどんな色があるのでしょう。
描かれている模様についても知っておくと、より楽しめます。

色付け

先ほどご説明した通り、ダーラナホースは無塗装の木彫りから始まりました。

ダーラナホースが世界中に浸透していくにつれて、塗装が必要となったことから、現地の人たちは銅を生産する時に取れる赤い塗料に目をつけました。
これが、赤色のダーラナホース誕生のきっかけとなります。

この赤い塗料は、家の屋根の塗料に使用されていたものですが、後にダーラナホースの塗料にも使われ始めました。
次第に、カラーバリエーションが増えていき、赤色の他に、紺色・白色・黒色といったスタンダードカラーが生まれました。

現在は、青色・黄色・パステルカラーも存在しており、お部屋の雰囲気に合わせて選べるカラーが登場しています。

模様

カラフルな模様が特徴的なダーラナホース。

これは、1830年代から描かれており、スウェーデンの昔ながらの模様を表しています。
この柄を「クルビッツ柄」と言い、クルビッツ柄は別名「ダーラナ・ペインティング」とも呼ばれています。

大きく広がった花に伸びやかな葉っぱやツルは、生命力の強さを表しています。
このクルビッツ柄を、トールペイントの技法で施し、現在のような定番のデザインが誕生しました。

ダーラナホースの使い方は?

様々なシーンや用途で使われるダーラナホース。あなたに合った使い方を見つけてみてください。

結婚祝いや誕生祝いなど、お祝い事のギフトに

「幸運を運ぶ馬」と言われるダーラナホースは、お祝い事のギフトとして選びやすいアイテムです。

結婚祝いや誕生祝い、出産祝いなど、相手の幸せを願って贈ります。
現在のダーラナホースは、カラーバリエーションもあるので、贈り物をする相手の好みに合わせられるのも嬉しいですね。

インテリアのアクセントとして

好みのカラーや大きさのダーラナホースを見つけて、お部屋にアクセントをつけるのも素敵です。

ダーラナホースには決まった飾り方はありません。
木の温もりが温かみを感じさせてくれるのでリビングやキッチン、玄関など、目に触れやすい場所に飾る人も多くいるようです。

大きいダーラナホースをチョイスしてお部屋の主役にするのも良し、違うサイズを並べてオシャレ感を出すのも良し。あなたなりのインテリアで楽しんでみてください。

生活用品で取り入れる

最近では、キッチングッズや日用品にダーラナホースが描かれているアイテムが増えています。

手軽に北欧アイテムが取り入れられることで人気の「IKEA」では、ダーラナホースが描かれたコースターやしゃもじ、箸置きなどのキッチングッズが売られています。

食卓を楽しむアイテムとして「モチーフや日用品から取り入れたい!」という方にオススメの使い方です。

まとめ

今回は、「ダーラナホース」について、ルーツから楽しみ方までご紹介しました。「
モチーフは見たことあるけど、なぜ人気なんだろう?」、「どんなカラーや模様があるの?」と疑問を持つ方にこの記事が役立てれば嬉しく思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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