ノルウェーは、スウェーデンとフィンランドに国境を接した、人口約540万人の国です。
フィヨルドの自然遺産が有名なので、一度はノルウェーを訪れてみたいと思っている人も多いのではないでしょうか?
ノルウェーの文化とは
「ノルウェーの文化」と聞いて、どのようなものを思い浮かべますか?
ノルウェーを代表する文化や自然、芸術について、次から見ていきましょう!
男女平等
ノルウェーの文化には、男女平等の風潮が強いという特徴があります。
各国の男女格差を数値化し、少ない順にランクづけしたジェンダーギャップ指数において、ノルウェーは2022年で3位という順位でした。(同年の日本の順位は116位)
男女平等の先進国と言われているノルウェーでは、議会や法制度などで、男女平等の取り組みがさかんに行われています。
女性議員の割合を一定にするクオータ制は、ノルウェーが発祥です。
クオータ制は1974年から導入されており、2016年時点で女性議員の割合は39.6%(同年の日本は9.3%)でした。
育児についても男女平等で、男女とも約1年の育児休暇をとることができ、男性の方が女性より多く取得することも可能です。
自然を愛する国民性
ノルウェーは豊かな自然に囲まれており、ノルウェーの人々も自然を愛し、ハイキングやトレッキングなどのアウトドアを楽しむ人が多い傾向にあります。
ヘリーハンセンやノローナ、ベルガンスといったノルウェー発のアウトドアブランドは、日本でも人気があります。
ノルウェーの代表的な自然といえば、フィヨルドが有名。
フィヨルドとは、氷河が溶けたあとに出現した地形のことで、浸食作用によって断崖絶壁のような複雑な地形になっています。
ノルウェーには1,700以上のフィヨルドがあるとされており、雄大な自然を楽しむことができます。
フィヨルドは世界遺産の中の自然遺産として登録されており、それ以外にもノルウェーは7つの自然遺産を持っています。
ノルウェーでもう1つの有名な絶景が「トロルトゥンガ」です。
「トロルトゥンガ」とは「トロルの舌」という意味で、その名の通り舌のように岩が突き出しているのが特徴的です。背後に断崖絶壁がそびえたっているのもあいまって、ファンタジーの世界に迷い込んだかのような気分を味わえる光景です。
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芸術界の巨匠を輩出
ノルウェーは、芸術においても数々の巨匠を輩出してきた国です。
ノルウェー出身の芸術家の一人グリーグは、誰もが一度は聞いたことのある『ペール・ギュント組曲』で有名な音楽家です。
グリーグの名を冠したグリーグホールは、客席数1,500席の大きなホールで、モダンな建築が特徴的です。
日本でも有名な画家のムンクも、実はノルウェー出身。
2022年にできた新しい国立美術館ではムンクの『叫び』をはじめ6,500点以上の作品が常設展示されています。
最後に紹介するのが、戯曲『人形の家』で有名な劇作家イプセンです。
ノルウェーにはナショナルシアターをはじめとする国立劇場が19あり、私設の劇場も多数あります。
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ノルウェーと日本の習慣や文化の共通点4選
日本とノルウェーは、距離にしておよそ8,000km、飛行機で約12時間ととても離れた国です。
ですが、国民性や食べ物などで意外な共通点があることをご存知でしたか?
鯨肉を食べる
日本とノルウェーの共通点1つ目が、「鯨を食べる」です。
かつての日本では、鯨肉がさかんに消費されていました。
1964年の国内消費量は15万4,000トンにもおよび、学校給食としても提供されていました。
現在では消費量は減少しており、5,000トンほどとされていますが、鯨漁を続けている地域もあります。
ノルウェーでも捕鯨船が出ていて、鯨を食べることが可能です。
2020年には810頭を捕獲したというデータもあります。
ノルウェーでの鯨の代表的な料理法は、ソテーにしてブラウンソースや赤ワインのソースと一緒に食べるというものです。
ノルウェー国内で鯨の需要が減っているので、街中で見かけることは少ないかもしれませんが、機会があれば鯨料理に挑戦してみてはいかがでしょうか。
シャイな性格
「欧米の人はオープンでフレンドリー」というようなイメージを持つ人もいるかもしれません。
ですがノルウェーの人々はどちらかというとシャイで謙虚、内向的という特徴があります。
海外から来た人や、初対面の人に対しては緊張したり警戒したりする一面もあります。
ですが決して排他的というわけではなく、慣れてくると親しく接してくれることが多いです。
あくまで傾向なので個人差はありますが、「シャイで内向的、初対面の人には緊張してしまう」と聞いて、共感をおぼえた人もいるのではないでしょうか。
家の中で靴を脱ぐ
欧米では家の中でも土足というイメージがありますが、ノルウェーでは家の中では靴を脱ぐのが一般的です。
これは床暖房があるので、靴を履いていると暖かさを感じられなくなってしまうからだと言われています。
家の中で靴を脱ぐという習慣も、日本と似ていますね。
ただし日本ほど厳格に靴を脱ぐ場所が決まっているわけではなく、玄関で脱ぐこともあれば、脱ぎたい場所で脱ぐこともあるようです。
水道水を飲んでもOK
ノルウェーでは日本と同じように、水道水を飲むことができます。
他の北欧諸国でも水道水は飲めますが、スウェーデンやデンマークは硬水なので、慣れていないとお腹を壊してしまうかもしれません。
ノルウェーの水道水は軟水で、日本人でも安心して水道水を飲むことができます。
ノルウェーの水は、フィヨルドの浸食作用で不純物とミネラルが濾過されるので、クセがなく飲みやすいのが特徴的です。
ノルウェーを訪れた際は、現地の美味しい水を味わってみてはいかがでしょうか。
ココに注意
ただし、建物が古い場合は排水管の老朽化で、水道水に細菌が混ざっていることもあるので注意が必要です。
まとめ
ノルウェーは、男女平等の先進国と呼ばれ、議会におけるクオータ制の発祥の地でもあります。
フィヨルドをはじめとする、合計8つの自然遺産にめぐまれており、自然を愛する人も多いですね。
またノルウェーは、グリーグやムンク、イプセンといった著名な芸術家を輩出している国です。現在でも劇場や美術館、コンサートホールでアートを楽しむことができます。
遠く離れたノルウェーですが、日本と意外な共通点もあります。
特に、「シャイで謙虚、初対面だと緊張してしまう」という性格には、親近感を持った人も多いのではないでしょうか。
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