「世界幸福度ランキング2023」で、フィンランドに続く第2位を獲得したデンマーク。
デンマークはドイツの真上にあり、スウェーデンの横に位置する海洋国家です。
日本の九州と同じくらいの大きさで、真上にあるドイツと陸つなぎであるユトランド半島、首都コペンハーゲンのあるシェラン島やフェン島を中心とする離島など、たくさんの島から成り立っています。
合わせてデンマークへの行き方や現地で役立つ風習やマナー、言語なども紹介していきますので、「デンマークに旅行したい!」「デンマークのことを深く知りたい!」という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
デンマークの基本情報
首都・人口・面積
デンマークの首都は、コペンハーゲンです。
人口は581万人、日本の約1/22で人口密度は日本の2/5。
デンマークの大きさは北欧諸国の中で最小で、面積は4.3万平方キロメートル、日本の約1/9の大きさです。これは北海道の約1/2の大きさになります。
これだけ見るとデンマークは小さな国と思われますが、実は独自の自治領であるグリーンランドとフェロー諸島を入れれば、日本の面積よりも約6倍大きくなります。
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国土
デンマークの国土は、平らで高低差がありません。
現地の人々は「パンケーキのように平らである」と表現しているようです。
最も高い山の標高は約171mで、日本の建物で表すと世界貿易センタービル(浜松町40階建て)よりも少し高いくらい。
平地であることから、デンマーク人にとっては生活しやすいメリットもあります。
国の端から端まで自転車で移動ができるため、なんと働く人の50%が自転車通勤だとか。
気候
デンマークは、四季がはっきりしています。
気候もノルウェー西岸を流れる暖流のおかげで緯度の割には穏やかです。
また、北欧諸国の中では一番暖かく、コペンハーゲンの真冬の平均気温は2度くらいになります。
観光客が多いシーズンは、夏(6月〜8月)。
日照時間がかなり長くなり、日本の初夏ぐらいの気温で15度〜20度前後なので過ごしやすいです。
1日中太陽が沈まない白夜も6月〜8月に見られますが、デンマークは北極圏の南にあるため、他の国に比べると白夜が見られる夜は少ないようです。
運よく見ることができれば、美しい自然現象を体感できます。
他に、春(4月〜5月)と秋(9月〜10月)の時期は短く、気温は5度〜10度、日本の冬くらいです。
そして、北欧の冬(11月〜3月)は長く寒い時期が続きます。
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言語
デンマークの公用語はデンマーク語です。
しかし、デンマーク人は、子どもの頃から家庭や学校で英語に馴染んで過ごしてきたことや、デンマーク語が英語と似た言語であることから、9割以上のデンマーク人は日常会話レベル以上の英語を使うことができます。
街中の表記も英語が多いため、現地では英語でのコミュニケーションで問題ないでしょう。
また、第3言語としてスウェーデン語やノルウェー語、ドイツ語など、近い国からの影響を受けた言語も話すことができます。
治安面・衛生面
デンマークは、他のヨーロッパ諸国と比べても治安は良好です。
しかし、スリ被害が年々増加しています。
方法も悪質になってきているので、空港や駅、レストランなどでの置き引きには注意しましょう。
夜中の一人歩きも危険です。
日本とさほど変わらない治安で安心ですが、観光の際には十分に用心してくださいね。
風習・マナー
デンマークには、特別な風習やマナーはありません。
チップの風習もないので、特に気をつけることはないでしょう。
通貨・物価
デンマークの単価は、デンマーククローネ(DKK)です。
補助通貨にオーレ(ore)があります。
また、デンマークでは、早い時期からキャッシュレス化が進んでいます。
現在、現金で支払っている人は10%以下。
日本は、現金決済を使用している人が80%なので、デンマークのキャッシュレス化がいかに進んでいるかが分かりますね。
ほとんどの場所でクレジットカードが使えるので、観光ではキャッシュレスで買い物や食事をするのがオススメです。
デンマークの物価は少々高めになっています。
外食で例えると、ランチは2,000円、ディナーは5,000円〜10,000円というような、日本の1.5倍〜2倍の価格設定です。
デンマークの国旗
デンマークの国旗は、最も古い国旗と言われています。
特徴的な赤に白十字のデザインは、ダンネブロ(赤い布)と呼ばれています。
これは、「スカンジナビアクロス」の先駆けとなり、デンマークの他に、「フィンランド」や「アイスランド」、「ノルウェー」など、北ヨーロッパ各国の国旗に採用されています。
この国旗は、13世紀初めにデンマーク王がエストニア人との戦闘の際、その時空から旗が降ってきたことに由来。
この旗を掲げれば勝利するという神のお告げを聞き入れたところ、勝利を収めたと言われています。
この他に、ローマ法王が十字軍に授けたという説もあります。
デンマークの歴史
デンマークは、歴史の古い国で、世界では日本に次ぐ2番目の君主国家でもあります。
デンマーク人として欧州の歴史に登場したのは8世紀ですが、実際には12世紀半ばから人が住んでいたとされています。
首都「コペンハーゲン」は、デンマーク語で「商人の港」を意味しており、港町として拡大、発展してきた歴史を持っています。
「ニューハウン」や「ローゼンボー城」、「クリスチャンスボー城」などの美しい建物は、17世紀に建設されたものです。
デンマークへの行き方
デンマークへの行き方は2通りあります。
1つは成田からの直行便です。
スカンジナビア航空が成田からコペンハーゲンまで就航しています。飛行時間は11.5時間です。
その他、成田・名古屋・関西空港からヨーロッパ内の都市で乗り換えをしてコペンハーゲンまで行く手段もあります。飛行時間は約12.5時間〜15時間ほどになります。
空港からは、鉄道やバス、タクシーでの移動が可能です。
一般的な移動方法は近郊鉄道(デンマーク国鉄DSB)と地下鉄。
コペンハーゲン・カストラップ空港駅から市内まで15分で結んでいます。
運行間隔も近郊鉄道は約10分、地下鉄は約5分と便利です。
空港から市内までの距離も近いので、荷物が多い時はタクシーを利用してもいいでしょう。
日本語予約ができるのはOmioだけ!
日本との時差は、冬は-8時間、夏は-7時間になります。
デンマークの国民性
デンマーク人は、誰に対しても平等でフラットな性格をしています。
デンマークでは、討論の機会が多いので、自分の考えを発信し、相手の意見に触れて多様性を吸収していきます。
そこで「自分を持つこと」、「相手を尊重すること」を学び、フラットな視点で物事を判断する考え方を身につけるのです。
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また、デンマーク人は、公的サービスに対する期待が低く、今の生活を楽しむ心掛けを持っています。
居心地のいい空間や大切な人と過ごす時間、お気に入りの物に囲まれた生活など、心の健康に目を向けています。
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まとめ
今回は、デンマークの基本情報から旅行に役立つ知識をお伝えしました。
デンマークのカラフルな街並みや国旗、建物にはまだまだ古い歴史が残されています。
更に詳しく見てみるとまた新たな発見がありそうですね。
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