家族が集まり長い時間を一緒に楽しく過ごせる北欧風のリビング。
こだわりの部屋を作るなら設計や内装の段階から特徴を取り入れる必要があります。
しかし、注文住宅は自由度が高いため間取りや壁紙、照明など決める項目が多く、膨大な選択の連続です。
打ち合わせで迷ったり悩んだりしないよう、叶えたい北欧スタイルの理想を事前にしっかりと固めておきましょう。
北欧風の内装の特徴とは
家具やカーテン、小物などでも北欧インテリアは作れますが、より北欧のスピリッツを表現したいなら内装の段階から特徴を取り入れるのがおすすめです。
北欧風の基本はシンプルで白い内装
北欧の内装は、装飾を控えたシンプルな作りで壁や天井などに白を使うのが特徴。
膨張色の白は実際よりも部屋が広く見え、明るく感じられます。
また、ホームパーティーを開く習慣がある北欧では、ゲストが家でくつろぎ楽しんでくれるかどうかも大切なポイントです。
北欧諸国では冬の季節が長く、日照時間が短いため在宅時間が長くなりますが、限られた空間の中でもゆったりとした気分で、快適に過ごせる工夫がされているのです。
ナチュラルな印象の天然素材を使用
北欧の家では天然素材を多用するのが特徴。
床材には無垢材を使用し経年変化を楽しみます。
木材と白い壁を組み合わせたコーディネートは、特に北欧らしさを感じる配色です。
また、壁には珪藻土やしっくいなどのナチュラルな素材を使い温もりを感じる内装に。
長く使うことを前提に、よく目にするものは上質なものを採用します。
照明を複数使って明るさを確保
日本の住まいでは天井の中心にメインの照明をつける場合が多く、一つの照明で明るさを確保する傾向があります。
対して北欧では必要な場所に、合ったデザインの間接照明をそれぞれ設置するのが特徴です。
一つのライトで部屋の隅々まで照らすのではなく、柔らかくほのかな光をいくつもたしていくイメージです。
北欧風のリビングを作る前に考えること
快適性と機能性に優れている北欧スタイル。
住宅で取り入れる際には、特徴をそのまま生かせる部分と、日本の生活に馴染むようアレンジした方がよい部分があります。
壁を設けない広々とした間取り
北欧では家族が過ごすリビングは大きいスペースを取り、キッチン・ダイニング・リビングを壁で区切らず、LDKのようにワンフロアにして広々とした開放的な間取りにします。
リビングやダイニングと一体化したオープンキッチンやアイランドキッチンならば部屋のどこからでもアクセスしやすく、家事を分担しやすくなります。
また、部屋全体を見渡せるので家族の居場所も常に把握でき、壁などが少ないため模様替えも自由自在。
ライフステージの変化に伴い、さまざまなレイアウトを楽しめます。
暖房として設置したい暖炉・薪ストーブ
暖炉を囲んでホットワインを味わいながら語らう習慣のある北欧では、暖炉や薪ストーブは欠かせません。
炎を眺めながらの会話は、日々の緊張や疲れを解きほぐし充実感を得られる「ヒュッゲ」な時間です。
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しかし、暖炉は壁に埋め込むため、導入は設計の段階から計画する必要があります。
維持費もかかり気軽に設けられない設備ですよね。
そんな場合には薪ストーブがおすすめです。
薪ストーブは不燃材の上に置き、煙突はリビング内に設置します。
ただし、掃除の際にすすが落ちるため、もし薪ストーブを使うならリビングに土間を設けると便利です。
熱伝導率を上げるために薪ストーブは部屋の中心か、壁と平行になるように設置しましょう。
中央に置くならば床の断熱だけで済みますが、壁と平行に置く場合にはさらに壁にも断熱が必要です。
最近は、炎の揺らめきを水蒸気とハロゲンライトの光や熱で再現する電気暖炉が登場しています。
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開放感を演出する吹き抜け
家族との時間を大切にする北欧では、リビングを中心しにて生活が進みます。
そのため、階段をリビング内にレイアウトすることも多く、吹き抜けの採用率が高くなっています。
リビングの天井の一部を吹き抜けにしただけでも効果は十分。
スペースの贅沢な使い方ですが満足度は高まるでしょう。
デザイン性を重視した窓とサッシ選び
日照時間の短さを補うために、トップライトや大きなサイズの窓を設置するのが北欧風です。
吹き抜けの2階部分に大きな窓を設置すれば、太陽の明るい光と温かさを存分に感じられます。
また、大きなサイズの窓だけでなく小さいサイズの窓をいくつか並べるデザインもよく見られます。
サッシには断熱性のある木製のものやアルミ×木製のものがよく採用されています。
木肌を生かしたブラウンのサッシや白色のサッシは外壁とコーディネートし、機能面だけでなく外観がおしゃれに見えるように演出しましょう。
北欧風のデザインにするには?
ここからは、北欧スタイルの特徴を踏まえながら、北欧風のリビングを叶えやすい内装について、壁の色や床の色、照明の観点から解説します。
北欧スタイルが叶う壁の色と素材
北欧インテリアでは白い壁にベージュやくすんだグリーン、ブラウンなどのアースカラーの家具を合わせて、小物でアクセントにするのが配色の特徴です。
コントラストがはっきりしインテリアがとてもよく映えます。壁材にしっくいや白い板張りを選択すると、より北欧風の雰囲気が高まります。
シンプルな作りのリビングの場合には、壁の一部をアクセントウォールにするのも北欧的です。壁の一つの面だけをブルーやイエローなどのカラフルな明るい色にすると遊び心がプラスでき、空間に奥行きが生まれます。
北欧スタイルを作る床の色と素材
床の色も壁や天井と同様に白を採用するのが基本ですが、床を濃い色にし、上方に向かうにつれて明るい色を選ぶと落ち着きのある空間になります。
そのため、床の色はベージュや明るいブラウン、ライトグレーなどでナチュラルな印象にまとめましょう。
素材としては木材を選ぶのがおすすめで、オークやアッシュなどがよく用いられます。
フローリングに無垢材を利用すると木がもつ本来のよさが感じられ、木の香りや木目の表情、踏みしめる足の感触も楽しめます。
しかし、一枚板の無垢材は費用も高くつくため予算を割けないときも。
そんな場合は、集成材やフローリング調のクッションシートを選択肢に入れてもよいでしょう。
北欧スタイルを完成させる照明
北欧スタイルを作るならシーリングライトだけでなく、ダウンライトやペンダントライト、フロアライトを組み合わせて部屋にメリハリをつけます。
明かりの色は青味が強い色よりも温かな色がよく合い、オレンジ色を帯びた電球色は落ち着いた印象を演出します。
ろうそくを思わせる柔からなライトの光を壁にあてて陰影ができるようにレイアウトすると幻想的に。リラックス効果も期待でき、同じ時間の過ごし方でも充実した気分になるのでおすすめです。
まとめ
北欧の家を建てたいときにはリビングの内装をシンプルにまとめましょう。
白色を基調にすると家具などのインテリアを合わせやすくなります。
白のみで内装を作ると冷たい印象になるので、木材を活用し温かみをプラスしましょう。
照明は一つに絞らず多数を組み合わせて設置し電球色を選ぶのがコツです。
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